里山事業
1.活動が始まった経緯
茨木市の大学に通っている学生として、身近な町の問題を知ることが必要であるという想いから出発し、「茨木市北部の里山の荒廃」という問題に茨木市が直面していることを知りました。荒廃が進んでいる背景には保全人口の減少と高齢化が存在し、なかなか保全・整備が行き届かない状況にありました。そこで、私たちは人手が足りていない状況を地域ぐるみで改善に向けて活動していき、活動を通して茨木クラブと茨木市とのつながりも深めていきたいと考え、2016年にこの活動を始めました。
2.活動が目指すもの
私たちの活動場所である茨木市鉢伏山において、放置林を撲滅させる「持続可能な里山保全モデルを構築する」ことを最終的なゴールとしています。持続可能なモデルを構築していくためのプロセスとして、まず里山を保全する人口を増加させることが必要不可欠になります。保全人口を増加させるために、茨木市内で開催されるイベントに参加し展示を行うことで、市民の方に関心を持ってもらえるきっかけづくりとなるような活動を行っています。
また、茨木市北部を拠点に活動されている団体との関係性構築も行っています。この過程を経て、①山の所有者である地主の意識改革と②里山資源需要の創出この2つを実現することで、最終ゴールの『持続可能な里山保全モデルを構築する』ことを達成できると考え、私たちは活動しています。
3.活動内容
①月一回の里山保全活動
茨木市北部の里山を守るべく、学生のマンパワーを活かして保全活動を行っています。この活動は「鉢伏山森づくりの会」さんの活動に参加させていただくという形で成り立っています。また、鉢伏山はトレッキングで訪れる方もみられ頂上からは茨木市を一望することができる絶景があり、こうした方が安全に歩いてもらえるように散策路周辺の整備も行っています。
②毎年5月開催の「茨木里山まつり」への参加
茨木市北部にある里山センターにて毎年開催される「茨木里山まつり」は、茨木市を拠点に活動されている様々な団体がブースを出店し、特産品の販売、木工工作体験、魚のつかみ取りなど子どもから大人まで楽しむ事ができるイベントです。私たちは2016年から毎年参加させていただき、ブースを出店し展示や体験教室を行っています。
③毎年3月に行う鉢伏山の春の振興活動
2019年の活動では、間伐で得られた木や台風の影響で倒れた木を用い、鉢伏山の頂上にベンチとイスを作りました。茨木クラブ員に里山の魅力を感じてもらうと共に、学生のマンパワーでより良い里山を作っていけるように活動をしていきます。